川口市長の部屋
皆さん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、私は、この川口が選ばれるまちにふさわしく、成熟したまちとして成長するためには、文化芸術に対する市民意識の高揚が欠かせないとの思いから、美術館整備を進めています。
その場所については、栄町の再開発事業による整備案のほか、川口総合文化センター・リリアの西側を候補地に加え、調査および比較検討を重ねてまいりました。その結果、リリア西側隣接地での建設が、より相応しいとの判断に至り、建設用地として決定したところです。
ご存じの通り、リリアは、本市の文化芸術活動を支える中核施設として、演劇やコンサート、さまざまな催しや展示などを通して、市内外から訪れる人々に感動を与え、長年親しまれてきました。この隣に新たな美術館が加わることで、分野を超えた多目的な創造空間が誕生し、多彩な活動が展開され、そこに集う人々の文化意識も高揚するといった相乗効果をもたらすものと期待しています。
また近年は、子どもたちの成長と文化芸術との関わりが注目されています。小さな頃から芸術鑑賞や体験活動を通じて文化芸術に触れることは、心の潤いや感性を育むだけでなく、同時に培われる観察力や創造性、表現力が、科学技術などの分野においても、変革をもたらす原動力になると評価されています。私は、本市の教育活動においても積極的に文化施設を活用し、子どもたちが芸術と出会う貴重な体験を提供したいと考えています。
近い将来、大規模改修によりさらに文化施設として充実したリリアと、隣接する新たな美術館により、このエリアが本市の文化芸術活動のシンボルとなり、訪れるこどもたちが本物の芸術に触れ、未来につながる豊かな感性を育んでいって欲しいと願っています。
※広報かわぐち令和5年1月号に掲載されたコラムです。
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