川口市長の部屋
みなさん、こんにちは。
この川口は、都心に隣接していながら、荒川、芝川などの水辺や見沼田んぼや安行台地など、生きものに欠かせない自然が残されています。私は、この大切な川口の自然を未来の子どもたちにつなげていきたい、豊かな自然とともに暮らせるまちにしたい、という強い思いから、生きものの生育空間を緑地や水辺でつなぐ、エコロジカル・ネットワークの形成に取り組んでいます。
これまで、その大規模拠点となるグリーンセンターやイイナパーク川口などの水辺と雑木林の環境を整え、保全緑地を中心に公有地化を進めるなど、さまざまな生きものが生息し繁殖することができるよう整備を進めてきました。
グリーンセンターに整備した「昆虫の森」は、昨年のオープンから1年を迎えますが、その雑木林や水辺では、ギンヤンマやオニヤンマなどのトンボや、カブトムシやクワガタなどの甲虫類を間近で観察することができ、子どもから大人までたくさんの皆さんにご来園いただいています。
また、イイナパーク川口で昨年実施した「夜のいきもの観察会」では、カブトムシをはじめ予想を超える多くの昆虫などを観察でき、好奇心に目を輝かせた子どもたちが歓声をあげて昆虫たちとふれあう光景に、子どものころから生きものと親しむことの大切さを改めて感じました。今年はより多くの子どもたちに参加していただけるよう、更に広い会場であるグリーンセンターでも実施する予定ですので、楽しみにしていてください。
だんだんと暖かくなり、草木が芽吹きはじめ、冬ごもりの昆虫たちも目覚める啓蟄の頃となりました。間もなく花が咲き、チョウが飛び交い、生きものたちも活動し始めます。さまざまな生きものの息吹を感じに、川口の身近な自然に出かけてみませんか。