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川口市長の部屋

市長コラム(令和5年11月号)

 皆さん、こんにちは。
 昭和8年4月1日に、川口町・横曽根村・青木村・南平柳村の1町3村の合併により人口約4万6千人で誕生した本市は、本年、市制施行90周年の記念すべき年を迎えました。これもひとえに、先人たちのたゆまぬ努力や市民の皆さまのご理解・ご協力の賜物であり、深く敬意と感謝を申し上げますとともに、これまでの歴史を継承しながらも、今の川口、そして、これからの川口にふさわしい市政運営を進めなければならないと、気持ちを新たにしたところです。
 本市はこれまで、鋳物や機械、木型などのものづくり産業や植木・花卉などの緑化産業を中心に発展を続け、現在ではさまざまな産業が市内経済を支えております。また、近年では、鉄道をはじめとした交通の利便性や都心への近さなどから、「住みやすいまち」として高い評価をいただいており、人口は60万人を超え、政令指定都市を除き全国で2番目の規模を誇る都市へと成長を遂げました。
 第13代川口市長として、私が市政運営を担わせていただいたこの10年だけをみても、本市は大きな変化を遂げております。平成30年には中核市へと移行し、保健所の設置をはじめ、さまざまな行政運営を独自に実施することができるようになり、全世界を襲った新型コロナウイルスという未曽有の感染症に対しても、保健所体制や医療提供体制の強化、さらには、本市独自のワクチン接種体制である「川口モデル」により、迅速に感染症対策を推し進めることができました。
 また、新庁舎建設や市立高校、イイナパーク川口の整備といった3大プロジェクトを着実に進めてきたほか、市内小中学校の全教室へのエアコン設置、水害対策のための雨水貯留管や調節池の整備、待機児童の解消に向けた保育所等の定員拡充などを実施して参りました。加えて、現在はリリアの改修に併せた美術館の一体的な整備やグリーンセンターの再整備、(仮称)神根総合運動公園の整備やSKIPシティの活性化など、成長をさらに加速すべく、さまざまな施策をスピード感をもって進めております。9月に埼玉県が発表した県内基準地価では、住宅地の上昇率上位10地点の全てを本市が独占し、川口の評価がさらに高まっていることを実感するとともに、これまでの取り組みが実を結びつつあるものと、感慨深く感じております。
 これまで積み上げてきた90年の歴史が今の川口を形成しているように、今、そしてこれからの取り組みが未来の川口を創り上げていきます。本市が将来も「さらなる選ばれるまち」であり続けるよう、改めて初心に返り、「川口の元気」創出のため、引き続き全力で取り組んで参ります。