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川口市長の部屋

市長コラム(令和6年3月号)

皆さん、こんにちは。ついこの間、新年のご挨拶を申し上げたばかりですが、本年も早2カ月が過ぎました。まさに「光陰矢の如し」。流れる時に埋もれることがないよう、私もその時その瞬間を心に刻みながら歩みを進めていこうと思います。

 さて今回は、今月から約2年間、改修工事のため休館となる「川口総合文化センター・リリア」についてお話しします。

 平成2年7月、国内では株式や不動産などの資産価値が大幅に高騰し、史上2番目の景気拡大が続く中、21世紀に向けた新たな川口のシンボルとして「リリア」は誕生しました。私はその時39歳、政治の世界へ飛び込む前年のことです。

 以来、リリアは長きにわたり市民の皆さんの文化活動の発表やコミュニティーの場として活用されるとともに、芸術鑑賞の場として、「メインホール」ではオーケストラコンサートやオペラに加え歌舞伎や落語といった伝統芸能などの公演を、また、パイプオルガンを備え、優れた音響建築としての評価も高い「音楽ホール」では国内外の一流演奏家によるクラシックコンサートを中心としたさまざまな公演を開催し、市内のみならず全国から多くのお客様をお迎えしました。

 名誉市民の蜷川幸雄氏演出による開館10周年記念の演劇公演や、開館20周年の際に世界最高峰のオーケストラであるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を招いた記念公演、さらには、全国ツアーを毎年リリアからスタートしてくれた高橋真梨子さんや吉田拓郎さんのコンサートなど、私も多くの公演に感銘を受けました。

 開館から33年、リリアは生まれ変わります。川口駅からわずか60メートルと県内でも類を見ない「近さ」で、雨の日でも傘を差さずに入館できる利便性が大きな魅力のリリアですが、さらに、川口の将来を見据え、この場所に美術館を一体的に整備することで相乗効果を生み出し、文化・芸術の創造発信拠点として整備して参りますので、休館中はご不便をおかけしますが、何卒、ご理解いただきたいと存じます。

 将来的には、上野東京ラインの停車が実現すると、リリアの利便性はさらに高まることが期待されます。リニューアルしたリリアで皆さんとお会いできるその時を心待ちにしております。

※広報かわぐち令和6年3月号に掲載されたコラムです。

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