川口市長の部屋
皆さん、こんにちは。
今回は、本市における長年の悲願である、JR川口駅への中距離電車の停車についてです。
川口駅の1日の平均乗車人員は71,354人(令和4年度)と、県内JR線の駅では大宮駅、浦和駅に次いで3番目に多い状況となっています。
しかし、乗り入れ路線が京浜東北線1線であることから、朝の通勤時間帯における混雑が激しく、列車の運休や遅延時には駅舎の外にまで利用者があふれるなど、多くの市民の通勤・通学に著しく支障を来しております。
こうしたことから、私は市長就任以来、公約の一つでもある中距離電車停車の実現に向け、JR東日本だけでなく国や県に対してもさまざまな要望を行うとともに、川口駅の現状と市の切実な思いを伝え続けて参りました。特に、JR東日本との交渉においては、「実現は難しい」との回答が続いた時期もありましたが、その後も粘り強く交渉を続け、令和3年度には「川口駅周辺まちづくりビジョン策定検討会」に参画していただくなど、緊密な連携のもと実現に向けた検討を進めてきました。その結果、本年1月、JR東日本から具体的な計画案や事業費などを内容とする調査結果の報告を受けました。
報告を受け私は、止まらない人口減少社会や再加速する東京一極集中の折、この中距離電車の停車が首都圏近郊の都市間競争を勝ち抜く大きな原動力になるものと確信し、川口の未来への投資として二度とないこの好機を逃すことなく、前向きに協議を進めていく決意をしたところです。
川口駅への中距離電車の停車は、駅利用者の移動時間の短縮や混雑緩和につながるだけでなく、通勤・通学や来訪の円滑化により中長期的には定住人口や関係人口の拡大が期待されることから、広く市民全体に受益があるものと考えております。とはいえ、実現には多大な費用を要する一大事業でありますので、今後は市民の皆さんのご意見を伺いながら協議を進めるとともに、私自身もあらゆる機会を捉え、計画案の内容について広く周知を図って参ります。
※広報かわぐち令和6年4月号に掲載されたコラムです。
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