川口人(かわぐちじん)
「バレエを一生のものに」子どもたちの未来を育むバレエスクールの講師

今回の川口人は、川口駅東口の樹モール商店街の一角にあるバレエスクール「京當バレエアーツ」を主宰する、京當侑一籠(きょうとう ゆういちろう)さん・杉本直央(すぎもと なお)さんご夫婦です。
バレエというと「敷居が高い」というイメージを持たれがちですが、お2人が大切にしているのは、日々の練習を通じて「諦めずに積み上げる力」を育て、その経験が自分の中で生涯活き続けるものになってほしいという思い。
川口市クラシックバレエ連盟の代表としての活動も行いながら地域に根ざしてバレエの魅力を伝え続けるお2人に、指導において大切にしていることや今後の目標についてお話を伺いました。
(京當先生)
私は普段、主に大人クラスとボーイズクラスのレッスンや、強化クラスでの基礎練習を受け持っています。
スタジオ以外の活動としては、プロダンサーのカンパニークラスを指導したり、バレエ団の公演や別のスクールの発表会に出演したりもしています。
また、今月(2026年4月)より川口市クラシックバレエ連盟の代表(3代目)を務めています。
今後は連盟に所属するスタジオが合同で行う舞台の責任者として、制作や全体の取りまとめなどを行っていく予定です。
(杉本先生)
私は主に子どもたちのクラスの指導や、他の講師にお願いしているクラスのカリキュラムの作成を担当しています。
また、バレエ解剖学に基づいてダンサーの正しい身体の使い方や生涯踊り続けられる身体づくりをサポートしたいという思いから「DLS公認アドバンストインストラクター」の資格を取得し、スタジオの生徒さんをはじめ、外部のトレーニングを希望される方などのサポートも並行しておこなっています。

川口駅東口より徒歩6分、樹モール商店街にある教室です

お子さまから大人の方まで通っていただけます
(京當先生)
バレエを始めたのは小学校3~4年生の頃、テレビで見たミュージカル映画『コーラスライン』に憧れたのがきっかけです。
ちょうど妹が近所の教室でバレエを習っていたこともあり、母の勧めで体験レッスンへ行きました。
元々はミュージカルをやりたくて始めたんですが、その2年後くらいに自分が驚くほど歌が下手なことに気づきまして…。
ちょうどその頃にはバレエ自体が楽しくなっていたので、そのままバレエの道へ進むことにしました。
(杉本先生)
私がバレエを始めたのは4歳くらいの時なので自分ではあまり覚えていないのですが…
父がバレエをされている人の姿勢の良さや佇まいが好きで、もともと私にバレエを習わせたいと思っていたようで、バレエの発表会か何かを見に連れて行った際に私が「やる!」と言ったのがきっかけだったと聞いています。

過去の発表会では、子どもたちと同じ舞台に立って踊りを披露したこともありました
(杉本先生)
「生徒一人ひとりに誠実に向き合う」ことを大切にしています。
子どもであっても大人のことはしっかり見てますし、伝わっています。
何気なく言った一言でも生徒はずっと覚えていたりするので、言葉選びには特に気をつけています。
また、出来る範囲であれば生徒のニーズに合った指導を提供したいという思いもあります。
今後生徒が増えていっても、一人ひとりに丁寧に向き合う姿勢は常に忘れず、大切にしていきたいですね。

1年半に1回開催する発表会での1枚
ステージ袖で出番を待つ、本番前のひととき
(杉本先生)
バレエというと、どうしても「敷居が高い」というイメージを持たれがちです。
でも実は、頭と体を同時に働かせる力や、全体を見ながら今やるべきことを判断していく力など、日常生活やほかの場面でも活かせるようなことがたくさん学べる、多彩な魅力がある習い事なんです。
また、ステージに立って発表するというのも、子どもたちにとってかけがえのない経験になります。
そういったバレエの魅力を、もっと気軽に、もっとたくさんの方に知ってもらえるようなスクールにしたいと考えています。
そしてそれと同じくらい大切にしているのが、「すぐには結果が出ないことに向き合う力」を育てられる場所であることです。
コツコツと練習を重ね、失敗しても諦めずに続けていくなかで、ある日ふと「できた」と感じる瞬間がある。
そういった「簡単には結果が出ないことに向き合って積み上げる経験」は、子どもたちがこれから何かに迷ったり悩んだりしたときに、きっと力になってくれると考えています。

練習の成果を舞台の上で精一杯表現するーーその経験が大きな成長につながります
(京當先生)
私は川口の「商店街」の雰囲気がとても好きですね。
スクールは樹モール商店街の一角にありますが、すぐ目の前がふじの市商店街で、毎年「七夕まつり」のときは周辺がすごく賑わうんです。
地域の皆さんがお祭りなどを通して商店街の活気を絶やさずに守り続けている雰囲気がすごく好きです。
(杉本先生)
私は千葉県の出身で、バレエ団に所属していた時は都内に住んでいたのですが、やはり東京だと少し疲れてしまう部分がありました。
川口は、自分の地元のような少しのんびりした場所と東京のような都会の中間のような感じで、自分が無理に頑張らなくても「自然体でいられる」ところがすごく好きです。

仕事の関係でいろんな場所に住んできましたが、こんなに活気のある商店街があるのは川口ならではの魅力!

子どもたちも毎年楽しみにしている、ふじの市商店街の七夕まつり
※過去開催時の様子
(京當先生)
思い入れのある場所になってしまいますが、私は「荒川沿いの土手」が好きです。
私は20~30代の頃、ほとんど休みがないくらい忙しい生活をしていて、娘が生まれてからも一緒に出かける時間がほぼ取れていませんでした。
ですが、コロナ禍で舞台の仕事が一切できなくなった時に時間ができ、当時2歳だった娘と週に3、4回は自転車で土手に行き、散歩をしたり景色を見たりして過ごしたんです。
世の中としては大変な時期ではありましたが、忙しかった自分が家族とゆっくりとした時間を過ごせた思い出の場所です。
(杉本先生)
私の好きな場所は、川口駅前のキュポ・ラに入っている「カフェふらっと」や「図書館」ですね。
どちらの施設も景色が良くて、ゆったりとした時間が流れている雰囲気がとても気に入っています。

荒川沿いの土手は今でも家族でよく行っています
(京當先生)
今後の目標は、これからも自分が「やりたい」と思うことを実現し続けていくことです。
自分のやりたいことを形にしていくためには、私の思いに賛同して一緒に動いてくれる仲間や、それを実現できるだけの土台や実力も必要になってくると感じています。
これまでスタジオで積み重ねてきた指導や信頼を土台に、その輪をさらに広げていけたらと思っています。
(杉本先生)
私は世の中の派手な情報に流されるのではなく、生徒たちにとって「本当に必要なこと」「大切なこと」をきちんと伝えていける指導者であり続けることが今後の目標です。
それから、少し大きな夢になりますが、バレエ界の意識を少しずつ変えていけたらという思いもあります。
バレエの世界には「無理をしてでも練習すべき」という考えがまだ根強く残っていて、それによって怪我をしてしまうダンサーや早くに燃え尽きてしまうダンサーも少なくないと感じています。
でも、適切なトレーニングと必要な休息を取ることで怪我が減り、長く楽しく踊り続けることができる——そういう考え方が当たり前になっていけばいいなと思っています。
まずは私たちのスタジオの生徒たちからそのような意識を育てていけたらと思っています。
これからも目の前の生徒たちに、本当に必要なことを丁寧に伝え続けていきたいです

目の前の子どもたちに、本当に必要なことを丁寧に伝え続けていきたいです

これからも二人で川口のバレエを一緒に盛り上げていけたらと思っています
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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