川口人(かわぐちじん)
地域の"当たり前"を確かな仕事で守り続ける、地元密着の工務店の営業部長

今回の川口人は、地元・川口市で公共工事や一般住宅の新築・リフォームを手がける「有限会社大森工務店」の営業部長、大森敦(おおもり つとむ)さんです。
学校、公園、公民館、福祉施設ーー。
大森工務店さんが手がける公共工事は、地域の皆さんの生活に欠かせない場所の改修や修繕がメイン。
年間300~400件もの現場を動かしながら、何よりも「安全性」と「仕上がり」を大切にし、地域の安心安全な暮らしを支え続けています。
その現場を支えているのは、創業者であり社長であるお父さまの代から30年、40年と長く付き合いを重ねてきた地元・川口の協力会社の存在。
地元企業同士が世代を越えて手を取り合い、まちの現場を作り上げています。
お父さまの想いを胸に地域とともに歩む大森さんに、お仕事で大切にしていることや今後の目標についてお話を伺いました。
有限会社大森工務店の営業部長として、普段は主に現場の管理や営業を担当しています。
工程の組み立てや日程調整、資材の発注、お客さまとの打ち合わせといった段取りがメインですね。
現場での実際の作業は専務である兄が中心となっており、兄弟で役割を分担しながら進めています。

1979年創業。公共事業から住宅の新築・リフォームまで手がける地元密着の工務店です

生まれも育ちも川口!実は、誕生日が11月10日で「川口の日」と一緒なんです!
手がけている現場の割合としては、地元・川口市の公共事業が特に多いです。
学校をはじめ、公園のベンチや東屋、公民館や福祉施設など、地域の皆さんが使う施設の改修や修繕工事を幅広く担当しています。
もちろん、一般住宅のご依頼もあり、細かい工事もすべて含めると、年間で300から400件ほどの現場を同時並行で動かしている状態です。
それだけ多くの現場を回せるのも、地元の協力会社さんたちの存在が大きいです。
一緒に現場を作ってくれる業者さんはほとんどが川口の企業で、創業者である父の代から長くお付き合いしているところばかりなんですよ。
地元の会社同士で協力しながら、世代を越えて一緒に地元の現場を作っていけるのは嬉しいですね。

古くなった公園のベンチをピカピカに改修!憩いの場である公園には、安心して使えるベンチが欠かせません

公園の東屋を改修。テーブルと椅子も新しく整えたので、ピクニックなどを楽しんでいただける場所になっているといいなと思います
大森工務店は父が創業した会社です。
子どもの頃から父によく現場へ連れて行ってもらっていたこともあり、幼い頃からこの仕事のかっこよさを感じていて、家業に加わる選択肢も自然と持っていました。
ただ、「まずは一度別の仕事も経験してみたい」という思いがあって、20歳からの約7年間はチェーンのガソリンスタンドで働いていたんです。
25、6歳で大規模店舗の店長を任され、全国で5位の売上を記録したこともありました。
当時のシビアな売上管理やスタッフのマネジメント経験は、今の原価管理や経営にも活きていると感じています。
その後、27歳で大森工務店に戻ってきました。
現在は『施工管理技士』や『建設業経理士』といった資格も取得し、会社のさらなる成長に貢献できるよう励んでいます。

現場管理からデスクワークまで、幅広く担当しています。
私たちが手がける現場は、学校や公園など、不特定多数の地域の方々が利用される公共施設が非常に多いです。
だからこそ、何よりも「安全性」と「仕上がり」を大切にしています。
建設現場は、ちょっとした油断が重大な事故に繋がる危険と常に隣り合わせです。
その全ての現場において、絶対に事故を起こさないよう細心の注意を払い、皆さんが安心して使えるようにきれいに仕上げる。
これが私たちの譲れないこだわりですね。

小学校の玄関にスロープを設置!現在、学校はバリアフリー化が義務付けられており、当社でも多くの改修を担当しています

高校の黒板をホワイトボードにリニューアル!皆さんの身近な場所にも当社が手がけた仕事があるかもしれません
地域で仕事をしていると、嬉しいことがたくさんあるんです。
例えば小学校で作業をしていると、子どもたちが「頑張ってください!」と声をかけてくれるんですよ。
また昨年(2025年)は、娘が通う小学校の「町探検」という授業に協力しました。
会社の前で現場の写真をラミネートして見せて「こんなことをやっているんだよ」と説明したり、小さいハンマーから大きなハンマーまで、実際に使っている道具を並べて見せてあげたんです。

小学生の町探検の様子。何グループかに分けて、2年生のみんなが見学に来てくれました
みんな、興味津々で話を聞いていました。
すると後日、子どもたちから、びっしりと感想が書かれたお礼の手紙が届いて。
あれは本当に嬉しかったですね。
普段、私たちが手がけているのは、学校や公園、公民館といった地域の皆さんが使う場所ばかりです。
だからこそ、その仕事を実際に子どもたちに伝えて、目を輝かせて聞いてくれる姿を見られたことは、本当に嬉しい出来事でした。

子どもたちからもらったお手紙。大切に保管しています
一言でいうと、とにかく「住みやすい」ところですね。
大きなショッピングモールがいくつもあって買い物に困らないですし、電車でも車でも都内や遠方へのアクセスが抜群です。
それでいて東京ほどゴミゴミしておらず、身近に自然もあって田舎すぎないバランスがちょうどいいところも好きです。
若い頃に仕事の関係で一度別の地域に住んだ時期もありましたが、やっぱり川口に戻ってくると一番落ち着きますね。
まさに心から安心できる「ホームタウン」です。

自宅のすぐ近くにある川口自然公園。娘とよく自転車で行っているお気に入りの場所です
一押しはスキップシティにある「川口市立科学館」です!
現在(2026年時点)小学3年生の娘が科学好きなこともあって、常設展はもちろん、特別展やプラネタリウムのプログラムが変わるたびに家族で必ず行っています。
地元の方にも意外と知られていなさそうな見所としては…、屋上の天文台にある、日本に数台しかない6連式太陽望遠鏡ですね。
実際に太陽観測ができる見学ツアーもあり、家族で参加しました。
これだけ希少な太陽望遠鏡で太陽観測ができる施設はなかなか身近にないと思うので、ぜひ改めて足を運んでみてほしいです。
一番の目標は、大森工務店をこれまで以上に「地域に貢献できる会社」にしていくことですね。
父が築いてきた地域や行政との繋がりや信頼を大切にしつつ、今後代替わりをしたとしても、公共事業などの仕事をしっかりと引き継いで川口の皆さんの生活を支えていきたいです。
新しい挑戦としては、川口市内の業者さんたちと「コラボ」してみたいなと考えているんです。
実はうちの加工場の隣が、お子さま向けのワークショップなどをやられている塗装会社さんなんですよ。
社長さんと「うちが木材で何かを作って、そちらで色を塗るようなワークショップを一緒にやったら面白そうだね」なんて話をして盛り上がっています。
私自身、娘がものづくり好きなこともありますし、地域の子供たちが木に触れて楽しめるようなイベントができたらいいなと。
これからも本業の現場を一つひとつ着実に安全にこなしつつ、そういった新しい形でも川口を盛り上げていけたらと思っています!

これからも川口の企業の皆さんと、地域を支え、盛り上げていきたいです!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。