川口人
昼間英司さん(お茶・せともの販売店/店主)Vol.3
300年以上続く、鳩ヶ谷の歴史あるお茶屋のご主人
今回の川口人は、元禄13年(1700年)創業!300年以上もの歴史がある老舗のお茶屋「竹屋商店」の店主・昼間 英司(ひるま えいじ)さんにお話しを伺いました。
歴史ある鳩ヶ谷の中でも特に歴史の古い「昼間家」の現当主である英司さん。
鳩ヶ谷生まれ鳩ヶ谷育ちの英司さんに、地元に対する想いとご家族に対する想いを語っていただきました!
Q1.どんなお仕事/活動をしていますか?
『竹屋商店』は300年以上続いている、地域の皆さんに愛されるお茶屋さん。
店頭に並ぶのは昼間さんの認めたお茶!産地からこだわりのお茶を仕入れています
現在は、お茶やお茶菓子・陶器の販売をしています。
商工会にも加入していたので、商店街のイベントや町おこしといった活動もしていました。
うちに置いてあるお茶は、全部俺の舌が認めたお茶だけ!(笑)
静岡県産のお茶を中心に仕入れているんだけど、静岡県って川がたくさんあって。
川の上流の地域は、昼間は暖かくて夜は寒い。寒暖差がしっかりあってそのおかげでおいしいお茶ができるんです。
仕入れ先へはしっかりと赴き、現地でおいしいお茶を選別しています。
陶器にもこだわりがあり、勉強したり陶器組合なんかにも入っていました。
陶器組合では、勉強会をしたり、産地の視察へ何度も行きました。
原料が土か石かで「陶器」と「陶磁器」って呼び方も変わるんです。石で作られた陶磁器の方が実は高級なんですよ!
Q2. 大切にしていること/こだわり
現在の店主のお父さま「晝間仲右衛門」氏。
初代鳩ヶ谷市長に就任し、地元に大きく貢献しました。
お父さんから受け継いできた想いを、今度は息子へ
戦国時代、鎌倉街道を通り会津討伐へ向かう途中、鳩ヶ谷に寄り休憩をとったという徳川家康。
夜に出立する際に、この地を昼間のように松明を焚いて明かりを灯せということから「昼間」という名を拝領し、先祖代々誇りを持って「昼間」の名を守ってきました。
先祖から大切に受け継いできたものを、次の人に受け継いでいくのが跡取りの役目かなと思っています。
親父からはよく「お客さまが希望したものがあったら、それを成し遂げてくれるのが商人だ」と言われて育ちました。
その想いを受け継ぎ、お客さまのために損得関係なくご要望を成し得る商人でありたいと思っています。
Q3. 川口のココが好き!!
昭和43年頃の竹屋商店の店前。
娘さんが水撒きのお手伝いをしてくれています。
大好きな街のために活動する市民の団結力の強さ
鳩ヶ谷の好きなところ…そりゃあ“市民の団結力”だね!
古くからずっとそこに住んでいる人が声をかけたら、みんなフッとまとまってくれる。
ここで生まれて育ったんだから何とか自分たちの地元を良くしていこう!という人がたくさんいるんです。
(※竹屋さんの店前の道路を整備舗装した際も多くの方が、県に土地を買ってもらうのではなく、自分たちの土地を無償提供し、歩道が作られたそうです!)
みんなの想いが作り上げたこの街が大好きです。
Q4. オススメのお店・場所
仲良しの昼間ご夫妻。
たびたび一緒にお出かけするそうです。
鳩ヶ谷愛の溢れる英司さん
おすすめ…?そりゃもうやっぱり鳩ヶ谷そのものだよ。(笑)
親父や爺さんも好きだったので俺もわりと好きなんだけど…木とか花とか自然を見るのが好きですよ。
妻が自然の写真を撮るのが好きだから、散歩やおでかけに付き合ったりもします。
出かけるというと、うちのすぐ裏にある江戸時代からあるお稲荷さんに歩いて行ったりするかな。そのくらい。(笑)
Q5. 今後の目標
次の世代にバトンハッチした後、『竹屋商店』がどのような店になるのかが楽しみです
竹屋商店もそのうちせがれへ交代しバトンタッチします。
今の店には俺の好きなお茶が置いてあるけど、せがれの世代になったらどんなお茶を仕入れて売るんだろうね…
せがれの時代にもお茶をやってるのか、他のことをするのか。今後が楽しみになっちゃいますね。
ご家族のみなさんに聞いた!好きなお茶コーナー!
<店主・英司さん>
そりゃあもう煎茶が好きだよ~
<妻・信子さん>
おすすめは、この1,200円の煎茶!(レジ前に売られています♪)
ちょっと値段はしちゃうんだけど普段飲まない人が飲んでみたらおいしくて他飲めなくなっちゃうって人も多いのよ!
私はお茶を毎朝2,3杯飲んでるのよ。
(透明感とツヤのある白いお肌をお持ちの信子さん!毎日欠かさず飲むというお茶の効果!とスタッフも納得…)
<息子ご夫妻>
一番好きなお茶は抹茶入り玄米茶ですね!
うちのはしっかり抹茶が入っているものだから、とても深い味で本当においしいよ。
(抹茶入り玄米茶は量り売りもしているので気になった方はぜひ!!)
老舗のお茶屋さんと聞くとなかなか入りづらい印象がある方が多いと思いますが、「竹屋商店」の皆さんはとても気さくで優しく、楽しくお話させていただきました!
ギフトや贈答品だけじゃなく、普段飲んでいるお茶より少し高級なお茶を自分へのご褒美としても◎
昼間さんに好みをお伝えして自分に合うようなお茶を見繕ってもらうのも◎!
お茶だけでなく急須からこだわりたい方も、竹屋さんでお買い求めいただけますよ♪
竹屋商店
お茶・せともの販売
元禄13年創業、鳩ヶ谷の地で300年以上続く老舗のお茶屋です
川口市鳩ヶ谷本町3-8-1
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。