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川口人

小貫好弘さん(株式会社小貫金網製作所/代表取締役社長)Vol.15

長年培ってきたノウハウと高い技術力を持つ金網屋3代目社長

今回の川口人は、川口駅西口より徒歩7分、飯塚にある「株式会社小貫金網製作所」代表取締役社長の小貫好弘(おぬき たかひろ)さんにお話を伺いました。

 

先代よりバトンを受け継ぎ28歳で代表取締役社長になられた小貫さん。

苦労や困難がありながら、この先もバトンを繋げていくために、新しいことへチャレンジし続ける小貫さんのこれまでや、これからの想いを皆さまにお届けいたします。

加工技術と職人の腕により、様々なニーズにお応えします

金網もレーザーカットいたします

Q1.どんなお仕事/活動をしていますか?

来年で100周年!「金網、板金、レーザー」の3つの柱を主軸にした金属加工の会社です

当社は、大正14年に創業し2025年で100周年になります。

金網屋として、数多くのお客さまを迎えて企業発展してきました。

今は、その流れとは違う軸で精密板金加工レーザー加工も複合し、工業用ストレーナーと呼ばれる、物をろ過する装置の中に組み込まれるフィルターやストレーナーを製造しています。

 

また、一般の方のオーダーメイドのご依頼もお受けしています。

過去には、「釣り具」にこだわりを持った方からのご依頼が何回かありました。

竿を固定する土台の部分で、既製品としては販売されていない「ステンレス製のものがほしい」というオーダーでした。

ステンレス製だと、消耗せず半永久的に使用できるので、高くても長く良い製品を使いたいという方もいらっしゃいます。

 

焚き火台など実験的に製作したりケバブのお肉を焼く装置なんかもPRの一環で製作したりします。

「こういうものを作ってほしい」を形にしていくのが、当社の営業スタイルです。

40%はリピート品なんですけど、残りの60%は新規で毎回違うものを作り上げています。

 

金網の加工品を製作する中で、金網自体を丸く球体( サッカーボールの様)にするのが非常に技術力がいる作業です。

Q2. 大切にしていること/こだわり

仲間と一緒に「やってみよう」を大切にしています

各種金網取り揃えております

頼まれたことは基本全部「YES」で応えることがモットー

日々、自分のやりたいことや、人に頼られるようなことなど色々なことあると思うんですけど、人生は一回しかないので「小貫くん、町会の役員やってよ」など頼まれたことは基本全部「YES」で応えるのがモットーです。

誰かに頼られるのは生き甲斐というか、仕事の依頼を受けるってなった時に「これはうちではできないかもしれないな」と思う事でも「できませんよ」と言ってしまってはそこで終わりなので、どうにか仲間と一緒に「やってみようか」って困っている人を助けてあげる

基本的に仕事を受ける上でも、プライベートな事でもそういう心情でやってきています

「小貫さんに頼めば形にしてくれるね」と言ってくださって、信頼関係を築けた会社さまもたくさんあります

 

基本的にはなんでもやってみる困っている人がいたら助ける。っていうのが、ぼくの人生の中で大切にしていることです。

でも、ぼく一人ではできない。それぞれに役割があり、みんなができない事をぼくはたまたまできたからこのポジションにいるだけで、それが1つの組織というか会社になっていく上で、「皆さんにそれぞれ役割があるから会社が成り立っているんだよ」っていうのは、よく言ってますね。

 

引き継いだ時に、お客さまも入れ替わりがあったんですけど、困っている事をお互いに助け合い誠心誠意やってきた結果が今に繋がってきています

 

3.11や新型コロナウイルスの影響で業績が下がり壁にぶつかって、「何をやってもうまくいかないな」って時期はありました。

自分の人生の中でドンと落ちた感じで、そこから何かを踏み出すのにいろいろなことにチャレンジして、今の形になりました。

ぼくの社長歴の中では、一山超えたかなと思います。

これからも紆余曲折あると思いますが、足踏みするのではなく常に考えて何かしらを見つけていく!

最近、経営者の諸先輩方と川口で農業を始めてみました! 何でもTRYする!

そこから何かに発展したら楽しいなと思ってやってます!

 

「お前が社長になって面倒を見なきゃいけないのは自分の家族はもちろん。従業員はもちろんなんだけど、従業員の家族まで目線を向けてやらないとダメだぞ」ということは、先代から言われた記憶があって。

そこはすごく意識してやっています。

 

祖父から会社を引き継ぎましたが、従業員の皆さんには長い社歴の中で技術の承継をしっかりと受け継いで頂き、今も尚一層の技術力向上に努めて頂いてとても感謝しています。

職人の方が惜しみなく若い方に、自分の技術を教えてくださったおかげです。

それもあって2025年で100周年を迎えることができるので、長い社歴の中で当社に携わって頂いた方々には大変感謝しております

Q3. 川口のココが好き!!

川口まちこうば芸術祭2024 フリュウ氏作 ガーベラ

川口まちこうば芸術祭2024 板野氏作 UneUne Bench

川口の魅力はショッピングモールが点在しているところかな

ぼくは、生まれも育ちも川口なので、逆に魅力が思いつかないです(笑)

なのでこれは外の方から聞いた話なんですけど、こんなにショッピングモールが点在している市ってほぼないらしいです(笑)

ララガーデンアリオイオンも2つで合計4か所もあるんですよ。

パパ友と飲んだ時に「川口は異常だぞ」って言われたことがあって、「確かにそうだな~」と思ったのを今思い出しました!川口の特徴的なところじゃないかなと思います。

Q4. オススメのお店・場所

オープン当初から通っている「武蔵家 川口店」さんの豚骨醤油

自分でお店をやりたい位ラーメンが大好き! いずれラーメン屋さんを出すのが夢(笑)

ラーメンが大好き「武蔵家」さんに10年以上通ってます。

川口にできる前から好きで、板橋までわざわざ通っていました。

川口店はオープンから通っていて店長さんとも仲良くさせていただいています。

ラーメン屋さんができるくらいラーメンに詳しいと思います(笑)

いずれラーメン屋さんを出したいですね(笑)

 

 

好きな場所は荒川沿いの土手かな。

幼少期からずっと土手と共に育ったというか、 今でもふらっと散歩しに行ったり景色は昔と変わらないので懐かしいなと思ったりします。

河川敷は些細なことですけどいろいろ思い出があります。

学生の頃、釣りをしたり虫取りをしたりデートをしたり…(笑)

川口の中でも大好きなポイントです。

Q5. 今後の目標

ここまできたからには受け渡す! 価値ある企業として存続させることが目標です!

 

受け継いできた会社を、今度は完全に受け渡す

それがどんな形であれ、企業として存続させることが目標です。それ一択です。

そこまで考えているから、20年30年と続けた時にそれが本当に正しいのかっていうのは日々、自問自答しています。

いろいろ変えていかなきゃいけないところもあるだろうし、取捨選択しなくちゃいけないなと思っています。

ゴールは、ここまできたからには会社を受け渡して残すこと。誰かっていうのは別のお話ですけどね。

100年以上続いている企業としてバトンリレーしてきた中の第三走者ってだけで、また次の人にバトンを渡せたらいいなと思います。

その為に、何をしたらいいのかを日々考えています

 

自分のやってきた会社がずっと残るっていうことを考えながら生きていけるっていうのは、それはそれで面白いなと思います。

150周年200周年にどうなるか分からないですけど、次世代への架け橋となれる様にこれからも頑張ります!

株式会社小貫金網製作所

金属加工(金網、レーザー加工・板金)/アウトドア関連用品製造

ご家庭やキャンプで使う網をこだわりの一点物に変えませんか?

川口市飯塚2-7-17

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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