川口人(かわぐちじん)
矢作祐樹さん(自転車販売・修理店/スポーツバイク部門担当)Vol.17
価格以上の価値を伝えるため、まずは自分がスポーツバイクを楽しむことを大切に
今回の川口人は、川口元郷駅より徒歩3分の「有限会社 芝川サイクル・モータース」にて、スポーツバイク部門を担当されている矢作 祐樹(やはぎ ゆうき)さんにお話をお伺いしました!
お客さまにスポーツバイクをご案内するにあたり、「価格以上の価値を伝えること」そのために「まずは自分がスポーツバイクを楽しむこと」を大切にされている矢作さん。
トライアスロンなどの競技会に参加されたり、ライドイベントを企画・実施されたり、矢作さんの予定はスポーツバイク一色!
新しい趣味が欲しい方、身体を動かす習慣を作りたい方、スポーツバイクを始めるのはいかがですか?
始めるときはぜひ矢作さんのもとへ。皆さんの想いにしっかり応えていただけるはずです。
Q1.どんなお仕事/活動をしていますか?
祖父が創業した自転車店で、スポーツバイク部門を担当しています
お客さまの大切なスポーツバイクを丁寧にメンテナンス
有限会社 芝川サイクル・モータースにて、自転車の販売やメンテナンスを行なっています。
主にスポーツバイク部門を担当しており、自身もトライアスロンやシクロクロス(オフロードを走る自転車競技)に出場しているので、実践に基づいたアドバイスやご案内ができます。
芝川サイクル・モータースは祖父が自転車店をはじめ、自動車鈑金塗装など行う自動車工場を併設していました。
父は自動車を、祖父と叔父(現代表)が自転車をそれぞれ分担して二人三脚で経営をしていました。
わたしは「自転車屋の息子」として育ちましたが、兄も自分も店を継ぐ予定はなく、自分は接客業やゲーム開発の会社で働いたりしていました。
そのゲーム会社を辞め、次をどうしようかと考えていたときに、ゲーム会社のすぐ近くにあったメッセンジャー(自転車を使った配送業)の会社が目に入りました。
メッセンジャーとして働き始めたことがスポーツバイク生活の始まりでした。
それから少ししてから、膝を痛めてしまい、メッセンジャーを一度お休みして喫茶店とバーで働き始めました。
最大の転機は、父が体調を崩したことでした。
バーでの仕事は夕方から深夜、帰宅するのは始発でした。
昼夜逆転の生活は自分の体の負担も大きかったために、メッセンジャーへの復帰をさせてもらいました。
自分が芝川サイクルのことを考えるようになったのはこの頃からです。
その後、父が亡くなりました。
叔父が芝川サイクルを一人で営業し、一般車とスポーツバイクの両方を取り扱うには全く手が足りていませんでした。
当然、経験の少ない自分が両方を手伝うことは技術的にも知識的にも難しかったため、自分はスポーツバイクの勉強に集中して臨むことにさせてもらいました。
そうして、地域に根ざした一般車と充実した趣味として楽しんでもらうスポーツバイクの両方を取り扱う自転車店を叔父と自分の二人で協力しながら営業することになり、今に至ります。
「地形」をテーマにしたライドイベントを企画・実施しました!
週末には、足立区にある「サイクリングステーション 荒川ベース」に出張して、スポーツバイクの洗車やメンテナンスを行なっています。
荒川ベースは、荒川沿いにあるサイクリスト(サイクリングをする人)向けのサポート施設です。
サイクリングの途中で一休みできるようなカフェや休憩スペースなどもあり、多くのサイクリストが利用しているんですよ。
今年(2024年)のゴールデンウィークには、荒川ベース発着のライドイベントを企画・実施しました。
イベントのテーマは、「地形と街の成り立ちに注目して板橋区を走る」。
せっかく企画するのだから、新しい楽しみ方を提案できるものにしたいなあと思って。
例えば、おいしいグルメを目指して走るのでももちろんいいと思うんですけど、それってみんな普段から結構やっていて。
そう考えたときに、そういえば自分は地形や地学が好きだったなあと。
旅行などで訪れた場所にジオパーク(大地や地球の成り立ちを楽しみながら学べる自然公園)があれば行っていたりとか。
でも、意外と身近な地域のことって知らないな、と思ったんです。
街の地形や成り立ちが分かれば、見慣れた道もいつもとは違って見えておもしろいんじゃないかと思い、地形や地理をテーマにしたイベントにすることに決めました。
イベントの実施までに、3~4回は下見をしに行きましたね。
行き帰りで同じ道を往復するのもつまらない。
なるべく一筆書きで戻ってこられて、かつ走りやすい道はどこか。
実際に色々な道を走って、確かめながらルートを決めました。
当日は想定よりも多くの皆さんにご参加いただき、とても嬉しかったです!
Q2. 大切にしていること/こだわり
まずは自分が楽しんで、「楽しみ方」の引き出しを増やすことを大切にしています
今、スポーツバイクは初心者の方向けのモデルでも結構価格が上がっていて、バイクの他にグッズやウェアなどを揃えるとトータルで20~30万円ほどかかってしまいます。
価格だけ伝えると「高いなあ」と思われる方もたくさんいらっしゃいますが、せっかく興味を持ってもらったのであれば、自分としてはやっぱりスポーツバイクを楽しんでほしい。
だから、「その価格以上に価値のある体験ができるんです!」ということをたくさん伝えられるように、まずは自分で色々なことを楽しんで、「楽しみ方」の引き出しを増やすようにしています。
スポーツバイクでないと体験できないことをたくさん伝えるために、色々なところに走りに行くし、競技会にも参加しに行く。
「こんな楽しみ方ができますよ」とたくさんお伝えできれば、どれかがヒットするかもしれないですから。
昔からまずは何でもやってみる!というタイプでした。
最初から面白くなさそうとかつまらなそうとか決めつけるのではなく、まずは自分でやってみたり調べてみる。
そんな自分の性格を良い方向に活かせているのかなと思います。
それと同時に、スポーツバイクは楽しいだけではないこともしっかり伝えるようにしていて。
車道を走るのは危険だし、転べば痛いです。
安全に乗り続けてもらうためにも、初心者の方にはきちんとレクチャーをしています。
スポーツバイクは「買ってからがスタート」ですから。
乗り方からメンテンナンスの方法までお伝えするので2~3時間かかりますが、無料で実施しています。
これは個人店だからこそできることかもしれませんね。
Q3. 川口のココが好き!!
川口は何でも揃っている便利な街!
川口は何もないとか言われますが、何でも揃っているの裏返しだと思っています。
ネット上で話題になるような名所や名物という意味では確かにインパクトは弱いかもしれません。
川口で生まれ育って、ずっとここにいるので他の場所を知りませんが、不自由しない良い場所だといつも感じています。
あと、個人的には映画館があるっていうのはかなり都会なんじゃないかって思います(笑)
Q4. オススメのお店・場所
植物好きなのでグリーンセンターの大温室バックヤードツアーに行きました!
植物が好きでグリーンセンターの大温室によく行っていたのですが、リニューアルのために閉館することになってしまって…。
ですが、閉館中の貴重な温室を見られるバックヤードツアーが開催されることになり、先日参加してきました!
普段は表に出ていない植物などもたくさん見られて、とても楽しかったです。
他には、いつも走りに行っている荒川の河川敷がお気に入りです!
荒川沿いは人気のサイクリングスポットですが、「いつも走っているから飽きてしまった」という声もよく聞くんです。
でも、自分は飽きたなあって思ったことないんですよ。
それは、「変化」を探すようにしているからかなと思っていて。
例えば、道端に咲いている花は季節ごとに変わるし、何気なく見ている景色の中にももしかしたら変化があるかもしれない。
皆さんも「変化」を探しながら街を見ると、きっと新しい発見があるはずですよ。
あと、川口で外せないお店といえば、
ジャパニーズウイスキーやカクテルがオススメのBar掌(たなごころ)さん。
そして、ウイスキーの本の監修やウイスキーを樽で買って、オリジナルまであるMilwaukee's Club(ミルウォーキーズクラブ)さん。
どちらも川口駅近くにあるバーです。
お酒は好きですが深い知識があるわけではありません。
多くを語ることはできませんが、おいしいお酒を楽しみたいなら、どちらも最高にオススメです。
Q5. 今後の目標
お客さまと一緒にスポーツバイクを楽しむ機会を増やしていきたい!
先日は、新潟県の佐渡島で開催されたイベントに参加してきました!
今後の目標は2つあります。
1つ目は、荒川ベースで実施したライドイベントのような形で、お客さまと一緒にスポーツバイクを楽しむ機会を増やすこと。
始めたばかりの初心者にも、長く乗っているベテランサイクリストでも、まだまだ知らない楽しみ方はあるはずです。その楽しみ方の提案と共有の機会をもっと作りたいです。
2つ目は、競技会にレースやイベントのサポーターとして参加することです。
選手の皆さんが安全に、そして不安なくレースに参加できるような環境整備を行い、イベントを全力で楽しめるようなサポートをしたいと考えています。
例えば、バイクと荷物を預かって現地まで輸送し、イベント終了後に引き取り、洗車して返却する、といった内容です。
共通しているのは、サイクリングをもっと楽しく、もっと充実させたいという気持ちです。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。