プロ野球選手を目指す子に限らず、子どもたちみんなに伝えたいのですが、スポーツでも音楽でも、芸術でも、自分の得意なことを見つけて、自分の可能性を信じて一生懸命に取り組んでほしいです。
自分を信じ続けることってとても大切なんです。
わたしも「絶対にプロ野球選手になる!」「絶対になれる!」と自分を信じ続けていました。
だからこそ、ずっと努力できたのだと思います。
子どもたちには可能性がいっぱいあります。
自分の可能性を信じて、何事にも一生懸命に取り組んでみてください!
応援しています!
川口人
川口工業高校で甲子園に出場!西武ライオンズでプレーした元プロ野球選手の野球塾コーチ
今回の川口人は、野球塾「ZEROベースボールアカデミー」でコーチをされている駒崎 幸一(こまざき ゆきいち)さんです!
駒崎さんは川口市出身の元プロ野球選手!
「地元の高校で甲子園に出場したい!」という想いで入学した川口工業高校時代には見事その目標を叶えられ、その後は西武ライオンズで活躍されました。
インタビューの最後には、プロ野球選手を目指す川口の子どもたちへ向けたスペシャルメッセージもいただきました!
2005年創設のララガーデン川口近くにある野球塾です
これまでに強豪校やプロで活躍する選手を多数輩出してきました
元プロ野球選手が1人ひとりをしっかり育てます
元プロ野球選手が教える野球塾「ZEROベースボールアカデミー」でコーチをしています。
野球塾とは、野球の基礎を指導するスクールのことです。
小中学生の野球もプロ野球も、大切なのは基礎がしっかり身についていることです。
基礎ができていないままでは上達に限界が来てしまったり、なかなか上手くならない、といったことにも繋がります。
練習試合などはせず、ボールの握り方から足の置き方、正しいフォームまで丁寧に繰り返し指導するのが野球塾です。
撮影用に西武ライオンズのユニフォームを持参しました!
野球を始めたのは中学生の頃で、小学生まではソフトボールをしていました。
わたしは原町小学校出身なのですが、当時は周辺の地域でソフトボールが盛んだったんですね。
特に飯塚のチームが強かった記憶があります。
その後、西中学校に進学し、軟式野球部に入りました。
高校は川口工業高校へ進みました。
市外の高校の野球部からスカウトもあったのですが、「地元の高校で甲子園に出場したい!」という想いがあって。
1977年に甲子園出場が決まったときは、最高に嬉しかったですね。
今でもその時のことは鮮明に覚えていますよ。
甲子園出場が決まった後、川口市役所から高校まで、オープンカーに乗ってパレードをしたんですよね。
甲子園へ行く当日には、川口駅前で壮行会をしました。
「地元の高校で甲子園に出場する」という自分の目標が叶ったことももちろんですが、市民の皆さんがとても喜んでくれたり、街全体が盛り上がってくれたこともとても嬉しかったです。
それ以来、川口の高校は甲子園に出場していないのですが(2024年現在)、出場することがあったらまたパレードや壮行会をしてほしいですね。ぜひ見に行きたいです。
背番号は29でした
高校卒業後は、浦和を本拠地としていた社会人野球の日本通運に進みました。
その後、1980年に西武ライオンズに入団、1985年のイースタン・リーグ(日本プロ野球の二軍リーグの1つ)に出場し、23本塁打を放ち本塁打王に。
1984年には1軍で60試合に出場しました。
高校から社会人、プロまで、すべて地元・埼玉の球団でプレーしていましたね。
今年(2024年)3月には、西武ライオンズ初のOB戦に出場しました。
久しぶりにチームメイトやファンの皆さんに再会できて、嬉しかったです。
自分が子どものころからZEROベースボールアカデミーがあったらなあ…
あったら絶対通っていたと思います!
野球というのは、動作を分解して考えることが大切です。
例えば、バッティングのスイングにしても、手首の使い方や腰の回転などを個別にトレーニングすることで、スイングそのものの技術を向上させることができるんですね。
また、動作を分解することで、課題や問題点も具体的に見えてきます。
そのため、指導の中で大切にしているのはそういったことを「分かりやすく教える」ということです。
ただ、「バッドを早く振れ」「ボールをバッドに当てろ」と言うのではなく、どのように腕を振ればいいのか・足を上げればいいのか・力を入れればいいのか、体の部位ごとにその使い方を丁寧に指導します。
そういった基礎が身についていれば、どんな場面にも対応できるし、上達にも繋がりやすいと考えています。
何度同じことを聞かれても丁寧に優しく教えることも意識していますね。
あとは、良いところは具体的に褒めます。
「フォームが良かったね」ではなく、体のどの部分の使い方が良かったのか細かく伝えます。
自分はプロ野球の道に進み、生活をかけて野球をしてきたので、人生において野球と向き合っていた時間がとても濃密だったと思います。
監督やコーチからたくさん指導してもらったし、自分でもたくさん勉強しました。
プロ野球を経験している自分が教えることは、子どもたちが上達するための近道でもあると思うんです。
プロならではの視点で、分かりやすく教えることを大切にしています。
川口は大都会ではないけど便利だし、田舎らしいところもあって、暮らしやすいですよね。
ずっと川口に住んでいてもそう思います。
あとは、甲子園に出場したときに川口の皆さんがすごく応援してくれたことが思い出に残っていて。
今でも「川口工業高校で甲子園に出たんだよね」と言っていただけることもあるんですよ。
思い出がたくさんある荒川沿い
オススメの場所…ではないかもしれないけど、荒川沿いの土手には思い出がたくさんあります。
西中学校の頃は、土手で練習したりランニングしたりしていましたね。
学校からスタートして荒川大橋を通って反対側の土手に行き戸田の方まで走る、土手をぐるっと回るルートで…。
懐かしいですね。
あとは、川口市営球場!
試合をしたこともあるのですが、当時は外野のフェンスがコンクリートだったのでぶつかると危なくて…。
今は柔らかい素材になりましたね。
それに、街の中にあんなに大きな球場があるのも珍しいですよね。
駅からも歩いていけますし。
最後はZEROベースボールアカデミーのユニフォームで!
今後の目標は、ZEROベースボールアカデミーが長く長く続くことです。
自分が退いた後も、ずっとずっと続いていってほしいです。
とはいえ、自分もまだまだ指導者として現役でいたいですね。
子どもたちの前に出られるように、体もちゃんと整えておかないと。
続けられるまでは続けて、子どもたちに野球の楽しさや技術を伝え続けていきたいです。
プロ野球選手を目指す子に限らず、子どもたちみんなに伝えたいのですが、スポーツでも音楽でも、芸術でも、自分の得意なことを見つけて、自分の可能性を信じて一生懸命に取り組んでほしいです。
自分を信じ続けることってとても大切なんです。
わたしも「絶対にプロ野球選手になる!」「絶対になれる!」と自分を信じ続けていました。
だからこそ、ずっと努力できたのだと思います。
子どもたちには可能性がいっぱいあります。
自分の可能性を信じて、何事にも一生懸命に取り組んでみてください!
応援しています!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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