川口人
中田則文さん(総合型地域スポーツクラブ代表理事)Vol.20
サッカーの本質を子どもたちに伝える!総合型地域スポーツクラブの代表理事兼サッカークラブコーチ
今回の川口人は、総合型地域スポーツクラブ「ACフツーロ」で代表理事兼サッカークラブのコーチをされている中田 則文(なかた のりふみ)さんです!
「子どもたちにサッカーをきちんと指導できる場を作りたい!」という想いで2002年に創設されたACフツーロ。
中田さんが大切にしているのは、サッカーの本質を伝えること、そして論理的に自分で判断できる選手を育てること。
ACフツーロさんでは生徒さんを募集されています!
「サッカーを習いたい」「スポーツを始めたい」とお考えの皆さんにもぜひ読んでいただきたい内容になっています。
Q1.どんなお仕事/活動をしていますか?
サッカーは川口市立芝中学校や川口市立飯仲小学校で練習しています!
アップテンポな曲に合わせて楽しく体を動かすスポーツダンス
シェイプアップや姿勢改善、自律神経を整えるためのヨガ
総合型地域スポーツクラブで代表理事兼サッカークラブのコーチをしています
2002年に創設した総合型地域スポーツクラブ「ACフツーロ」で代表理事兼サッカークラブのコーチをしています。
ACフツーロは日本でサッカー世界大会が開催された2002年に創設しました。
ACフツーロとは「Athletic Club Futuro」の略称で、Futuroはポルトガル語で「未来」という意味です。
学校中心のスポーツを社会みんなのクラブスポーツに変えていき、サッカーを通してスポーツの正しい理解や実践、スポーツの楽しさと素晴らしさをより多くの人たちとともに味わい、「未来」をより希望に満ちたものにしたいという願いが込められています。
現在は、より多くの皆さまにスポーツをする場所をご提供するため、サッカーに加えて、健康促進を目的としたスポーツダンスとヨガのクラスも開講しています。
ACフツーロを立ち上げたきっかけ
ACフツーロを立ち上げることになる5~6年前、それまで盛んだった埼玉県のサッカーが勢いを失っているように感じていて。
当時、埼玉県内の中学校で教員をしていた3名の仲間と集まったときに、「埼玉の未来のために、中学生のサッカー指導をもっと強化しなければいけないんじゃないか」という話になりました。
当時の中学校の部活では、サッカー指導経験のない先生がサッカー部の顧問になっていることも多く、子どもたちがきちんとした指導を受けられていなかったそうなんです。
それを仲間たちは課題として抱えていました。
そこで、サッカーの指導経験のあるコーチからしっかりとした指導を受けられる場としてACフツーロを立ち上げました。
最初は中学生クラスを、その後U-18のクラスも設けたのですが、もっと早い段階からきちんとした指導を受けてもらいたいという想いから、小学生クラスを立ち上げました。
現在は、小学生クラスのみを開講しています。
Q2. 大切にしていること/こだわり
卒業する生徒の保護者の皆さんがこれまでの記念に作ってくださった雑誌です
実際に販売されている雑誌のようなクオリティに驚きました
サッカーの本質を子どもたちに伝えたい
大切にしていることは3つあります。
1つ目は、サッカーというスポーツの本質を子どもたちに伝えることです。
サッカーの本質は、「どうすれば得点できるか」ということです。
ボールを巧みにコントロールしたり、正確にパスを出したり、相手からボールを奪ったりというような様々なテクニックの精度が注目されがちですが、それらを磨くのはすべてゴールを決めるため、得点するためなんですね。
決して、足元の技術を磨くことが本質ではないんです。
また、得点をするためには、論理的に考えながらプレーすることも大切です。
自分のボジションを理解し、相手チームの動きやボールの位置を見て、論理的に判断し行動する。
子どもたちには、「なぜ得点を決められたのか」「なぜ相手にボールを奪われたのか」という質問にもしっかり答えられる選手になってもらいたいと思っています。
論理的思考は、自分のプレーを客観的に評価し、改善点や課題を見つけるためにとても大切なんです。
実際の練習では、「次はこういう風に展開していこう」「こういう風に点を取ろう」というプレーモデルを作って、子どもたちに伝えるようにしています。
2つ目は、練習以外では子どもたちと「サッカー仲間」でいることです。
練習では、我々指導者が教える側、子どもたちが教わる側ですが、それは決して上下関係ではないんです。
ですが、子どもたちは自分たちのほうが立場が下であると思ってしまうんですね。
そうなると、「本音を言うと試合に出してもらえないんじゃないか」と、感情をぶつけてこなくなってしまうんです。
そのため、ACフツーロでは、練習以外では教える側・教わる側の関係を取っ払って、「サッカーが好きな仲間同士」という関係性を築くことを大切にしています。
そうすることで、子どもたちも自分たちのプレーについて自由に考えて意見を言えたり、相談しやすい雰囲気が作れると考えています。
3つ目は、指導者が今の指導力に満足しないことです。
わたしも20年以上サッカーの指導をしていますが、未だに「この指導でよかったのか」と自問自答するようにしています。
サッカーも常に進化していますし、子どもたちも個々に異なるスキルや課題を持っています。
子どもたちに最良の指導を提供するため、常に新しいアプローチを模索することを大切にしています。
Q3. 川口のココが好き!!
川口のリオデジャネイロっぽい雰囲気がすきです!
わたし自身は大分県の出身で、大学進学を機に関東に越してきました。
住んでいるのは川口ではないのですが、川口はとても懐が広いというか、県外の人も迎え入れるウェルカムな雰囲気があるなと感じています。
例えるならば、ブラジルのリオデジャネイロのような!
外の人も受け入れる開放的な雰囲気があって、そこがすきなところですね。
Q4. オススメのお店・場所
赤井にある「菓匠 清閑院」という和菓子屋さんが気になっています
川口に住んでいないのでお店はあまり知らないのですが…。
気になっているお店はあります!
赤井にある「菓匠 清閑院」という和菓子屋さんです。
疲れると、和菓子が食べたくなるんですよね…。今度行ってみたいです。
オススメの場所は、木曽呂の埼玉協同病院近くにある見沼代用水東縁沿いの桜です。
近くを通ったときに、とてもきれいだなあと思った記憶があります。
また桜の時期になったら見に行ってみたいですね。
Q5. 今後の目標
ACフツーロで育った子どもたちが、自分たちの子どもと一緒に帰ってきてくれること
今後の目標は、ACフツーロで育った子どもたちが、大人になってから指導者として戻ってきてくれることです。
実際にACフツーロで指導を受けた中で大変だったこと・楽しかったこと・嬉しかったことを知っているので、それをふまえて子どもたちに教えてもらえたらすごくいいんじゃないかなと思っています。
そして今度は自分たちの子どもをACフツーロに入れてくれたら…
そんな風にACフツーロがずっと続いていったら嬉しいなと思っています。
ACフツーロ
総合型地域スポーツクラブ
2002年創設 サッカー・ヨガ・スポーツダンスのスポーツクラブ
川口市芝新町15-12
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。