皆さんおはようございます。
肩こりや首回り、肩甲骨周りがコル方も多いと思います。
肩こり等の原因で一番知られているのは「血液循環が悪い事」です。
が…、それ以外に骨格の問題もあります。
そんな肩回りの構造をご存じですか?
肩回りは、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)、鎖骨はとても関係性の深い骨です。
知っている様で意外と知らないですよね…。
そんな肩甲骨周りには、「肩甲上腕リズム」(scapulohumeral rhythm)という法則があり、肩関節(肩甲上腕関節)と肩甲骨が連動して動く際の運動パターンがあります。
[肩甲上腕リズムの概要]
• 腕を挙上する際、上腕骨(腕の骨)が動くだけでなく、肩甲骨も同時に動きます。
これにより、肩関節の可動域が広がり、スムーズな動作が可能になります。
• 一般的に上腕骨の動き(肩甲上腕関節)と肩甲骨の動き(肩甲胸郭関節)の比率は約2:1とされています。
この比率は、腕が90度まで上がるとき、上腕骨が60度動いた場合、肩甲骨は30度動くという意味です。
[具体的な動き]
• 最初の30度 : 腕を横から真っ直ぐ挙げる際、最初の約30度はほとんど上腕骨のみが動き、肩甲骨の動きは
ほぼありません。
• 30度以上 : それ以降、上腕骨が動くと同時に肩甲骨も動き出し、2:1のリズムで両者が連動します。
つまり、腕がさらに上がるときは、肩甲骨が徐々に回転して、肩関節の動きをサポートします。
[肩甲上腕リズムの重要性]
• 肩の動きのスムーズさ : 肩甲骨が適切に動かないと、肩関節の負担が増え、可動域が制限されたり、痛みや
ケガの原因となることがあります。
特に、肩インピンジメント症候群や肩の不安定性は、このリズムの乱れと関係する
ことが多いです。
• 筋肉のバランス : 肩甲骨周りの筋肉(肩甲骨を動かす筋群、特に僧帽筋や前鋸筋)が正しく機能すること
が、スムーズな肩甲上腕リズムの維持に不可欠です。
◇ 肩甲上腕リズムが正常でないと、肩の障害につながる可能性があります。
肩甲骨の可動性が低い場合、肩関節に負担がかかり、痛みや動きの制限が生じやすくなります。
肩こりや首コリのある方は、なんとなく肩回りを動かすのではなく、この「上腕肩甲リズム」を理解し、トレーナーと一緒に肩回りの運動をし、改善して行きましょうヽ(^o^)丿