24時間テレビにみる福祉のあり方【施設長の独り言シリーズ(障害者施設)】
社会福祉法人 ひふみ会
夏になると毎年放送される24時間テレビ。
障害のある方がマラソンや登山をしたり、大きな挑戦に挑む姿はとても感動的です。
番組をきっかけに多くの募金が集まり、福祉や医療の分野で実際に役立てられているのは素晴らしい事です。
あの番組がなければ、支援の存在すら知らなかった人もいるでしょう。そういう意味で、24時間テレビは確かに社会的に大きな役割を果たしています。
ただ、あの感動的なストーリーだけが障害のある方の現実だと思われると少し違和感を覚えます。
番組に登場するのは特別な挑戦を成し遂げたヒーローのような存在です。
でも、現実にはもっと多くの障がいのある方が、地域の近い所で日常を懸命に積み重ねています。
そこにはドラマチックな演出も、わかりやすい感動もありません。
毎日を懸命にこなし眠りにつく。
そんな「普通」の必死さがあります。
例えば、川口市に街中でも、朝のバスの中には福祉施設に通う方がいるかもしれません。
スーパーで買い物をしている時にレジ袋を開けるのに時間がかかる方がいるかもしれません。
その一つ一つはテレビに取り上げられることはありませんが、自分の生活を築くために毎日を生きています。
この「普通」の暮らしを続けることこそが、実はとても大変です。
バリアフリーが進んだとはいえ、段差や狭い通路はまだ多いし、見えない障害への理解は十分ではありません。
働く場所や暮らしの選択肢も健常者に比べると限られています。
それでも、少しずつ、一生懸命前に進もうとしています。
その姿は、感動とは違う意味で、強くたくましいものだと思います。
だからこそ、応援の仕方もサライのような感動的なものでいいはずです。
大きな募金やボランティアでなくても、地域の中で出来る小さな関りが沢山あります。
街で会った時に「おはよう」と声をかける。
福祉施設で作ったクッキーやバームクーヘンを買ってみる。
仕事やイベントで一緒になった時に特別扱いせず仲間として接する。
そんな日常の積み重ねが、障害のある人たちにとって何よりの応援になります。
24時間テレビに映し出される感動の物語は、福祉の入り口として大切です。
ですが、その奥にはもっと身近にテレビでは描かれない日常の必死さがあります。
自分たちの街で生活する、一人ひとりのそんな姿を想像し、そっと応援できる川口市になれれば、感動よりもずっと深い意味で、福祉のある街になるはずです。
心の中でサライを流しながら、このコラムのゴールテープを切りたいと思います。
ここまで読んでくれたみなさんはゴールで待っていて自分を抱きしめてくれる応援してくれる人っていう認識でいいですよね?ね?
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