戦隊シリーズ終了に見る福祉のあり方【施設長の独り言シリーズ(障害者施設)】
社会福祉法人 ひふみ会
長年にわたり放送されてきた戦隊シリーズがついに50年の歴史に幕を下ろすというニュースが発表されました。
子どものころ、毎週のようにテレビの前でヒーローたちの活躍を見守っていた世代にとっては、一つの時代の終わりのようにも思えます。
しかし、この出来事をただの番組終了として片付けるのは少しもったいない気がします。
実は戦隊シリーズには、福祉の根本ともいえる、共に支え合う精神が描かれていたのです。
戦隊シリーズといえば、個性の異なる5人前後のメンバーがチームを組み、力を合わせて悪に立ち向かう物語です。
赤はリーダーシップ、青は冷静さ、黄は明るさ、緑やピンクは優しさや思いやり。
それぞれが得意なことを生かし、苦手な部分を補い合いながらチームとして成長していく姿は、まさに共助のモデルといえるでしょう。
これは、地域福祉のあり方にも通じる考え方です。
完璧な人はいませんが、誰もが誰かを支え、支えられて生きていく。
そのつながりの中にこそ、社会の温かさが生まれるのです。
一方で、現代社会はどこか戦隊とは逆の方向に進んでいるようにも感じます。
スマートフォン一つで何でもできる便利な時代になった反面、人と人との関わりは希薄になりつつあります。
困っている人がいても、誰かが助けるだろうと思ってしまう。
地域でも、顔を合わせて挨拶する機会が減り、支え合う文化が少しずつ薄れているように思います。
もしかすると、戦隊シリーズの終了は、そうした時代の変化を象徴しているのかもしれません。
しかし、希望がないわけではありません。
戦隊ヒーローたちが見せてくれた「協力の力」は、形を変えて私たちの身近なところに息づいています。
たとえば、地域の清掃活動や子ども食堂、障がい者施設のボランティアなど、誰かのために行動する人たちがいます。
特別なスーツや変身アイテムはなくても、その行動一つひとつが小さなヒーローなのです。
福祉の現場も同じで、支援者と利用者という立場を越えて、お互いが助け合い、学び合う関係が生まれています。
まるで日常の中に小さな戦隊が存在しているかのようです。
ヒーロー番組がなくなっても、ヒーロー精神そのものが消えるわけではありません。
むしろこれからは、誰もが地域の一員として変身できる時代です。
困っている人に声をかける、ゴミを拾う、子どもを見守る。
そんなささやかな行動が、私たちをつなぎ直してくれます。
戦隊が守ってきた「人を助ける勇気」は、テレビの中ではなく、私たち一人ひとりの心の中に残されているのだと思います。
戦隊シリーズの終了は、終わりではなく“バトンタッチ”なのかもしれません。
これからの社会を支えるのは、選ばれたヒーローではなく、日常の中で誰かの力になろうとするすべての人たちです。
そう考えると、私たちの暮らすまちにも、きっとたくさんのヒーローがいます。
地域で支え合い、誰も取り残されない社会をつくっていくことこそ、次の戦いのステージなのだと思います。
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