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箱根駅伝にみる福祉のあり方

社会福祉法人 ひふみ会

お正月の風物詩として多くの人に親しまれている箱根駅伝。

大学生ランナーたちが襷をつなぎ仲間の思いを背負って走る姿は毎年多くの感動を生んでいます。

その一方でゴール直後に倒れ込む選手の姿を見るたび少し立ち止まって考えてしまいます。

 

限界まで走り切った結果として体が動かなくなってしまうこと自体を選手個人の責任として語るつもりはありません。

むしろそこまで追い込まれるほどの努力を重ねてきたことは尊重されるべきものだと思います。

しかしその姿が繰り返し感動の名場面として称賛され倒れるほど頑張ったからすごいという評価軸だけが強調されているとしたらそこには違和感があります。

 

福祉の現場では苦しさや無理をしている状態が当たり前になってしまっていることが見られることがあります。

頑張っている姿耐えている姿だけが評価されると本当は支援が必要な状態が見えなくなってしまいます。

本人もまだ大丈夫ここで弱音を吐いてはいけないと自分を追い込み結果的に心や体を壊してしまうことがあります。

 

箱根駅伝も同じ構造を抱えているように感じます。

倒れ込む姿が美談として共有され続けることで選手自身が無意識のうちに倒れるところまでが役割最後まで立っていると頑張りが足りないと思われるのではないかと感じてしまってはいないでしょうか。

そこには本人の意思だけでは抗えない空気や期待が存在しています。

 

実際このような見方を口にすると頑張っている若者を否定するのか感動に水を差すなといった強い反応が返ってくることもあります。

しかしこれは選手を批判したいわけでも感動そのものを否定したいわけでもありません。

むしろ頑張りすぎなくても守られる仕組みがあるか壊れる手前で支える視点があるかを問い直したいのです。

 

福祉の視点で大切にしたいのは限界を超えることではなく限界を超えなくて済む環境を整えることです。

命や健康を守りながら力を発揮できることそして無事に次へとつなげられることこそ本当は称賛されるべき姿ではないでしょうか。

 

感動を否定する必要はありません。

ただ倒れるほど頑張ったからすごいという一方向の価値観だけでなく安全に走り切ったこと自分の状態を大切にしたことも同じように評価される社会であってほしいと思います。

 

箱根駅伝は日本社会のお正月の風物詩です。

その映像を通して私たちが何に感動し何を称賛しているのか。

そこを問い直すことは地域福祉や私たちの日常の働き方生き方を見つめ直すことにもつながっていくのではないでしょうか。

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基本情報

名称社会福祉法人 ひふみ会
フリガナシャカイフクシホウジン ヒフミカイ
住所332-0012 川口市本町3‐9‐21
アクセスJR川口駅東口より徒歩5分
電話番号048-420-8123
法人本部
ファックス番号048-420-9945
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