エイプレイス川口
穏やかな気持ちが一番
いつもお世話になっております。エイプレイス川口です!
日々高齢者の方々と関わっているなかで
「昨日、昔よくいった河原で幼馴染と一緒に遊んだ」なんて突然仰る事があります。(え、昨日!?ほんとに!?)とこちらは思います。
介護を始めた頃の私は認知症の影響か、寝ぼけたのかわからず、つじつまの合わない事言っているだけかと考えて「そんな事ないでしょ」と半分聞き流していました。
あるとき看取りを沢山してきた訪問診療の先生のおはなしの中で、「お迎え現象」というものの存在を知りました。看取りをしていく中でこういう例が沢山あるそうです。
・まもなく老衰で息を引き取るであろう高齢者が「そのラジオそのままつけといて」という。部屋には音楽など流れておらず息子様は困惑した。
・亡くなった両親が頻繁に夢の中に出てくると言う。
・寝室に亡くなった兄弟が全員現れた。と話す。
・ご本人は行けるはずないのに子供の時に住んでいた所に旅行に行ってきたと話す。
etc..亡くなった方が現れたり、時空を超えた疑似体験をしたり・・・。
なんだか心霊現象のようにも感じてちょっと恐いと感じる方もいるかもしれませんが、これがいわゆる「お迎え現象」と言われているものです。
実は明確な理由とメカニズムは、科学的には解明されていません。
死期が近づくにつれて心機能が低下し脳に酸素が行き渡らなくなり、幻覚や幻聴が起きているとも言われています。
解明されていない事象ながらも多くの医療従事者が体験をしているそうです。
ありもしない事を言うという点では「せん妄」という精神症状と少し似ています。ところがこのお迎え現象との大きな違いは「せん妄」が不安や恐怖を感じることが多いのに対し「お迎え現象」は、意識が比較的はっきりしており、体験後に安らぎや幸福感を覚える方が多い事です。
非常に穏やかな気持ちになっていることから一種の快楽物質が脳から出ていて死という恐怖を感じにくくする自己防衛なのではないか?という仮説もあるそうです。
思えば私の祖母も母親を5歳でなくしているのですが亡くなる半年くらい前に
「夢にお母さんが出てきてふわふわと浮いてるんだよ。私は懐かしいから話したいんだけどニコニコしているだけでふわふわしてるの」
と笑いながら話していたのを思い出しました。
利用者さんから聞いた「昨日河原で幼馴染と遊んだ」も祖母の「ふわふわ浮いていた」のも今思えばお迎え現象だったかも知れません。
そんな時の対応も聞きました。
「気のせいだ」などと言ってしまうと、自分の体験を信じてもらえず、不安を募らせてしまうかもしれませんので「体験した人にとっては現実である」と捉え耳を傾け、「へー、そんなことがあったの、楽しかった?」など、共感の言葉を伝えるのが良いそうで。
当時の私は「そんな事ないでしょ」と言ってしまい真逆の対応をしていましたね。
傾聴・共感という所は認知症ケアにも通じます。今後も日々勉強です!!
今日は少し不思議な「お迎え現象」のお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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