母子分離にまつわる事例を一つ紹介します。
てらぴぁぽけっと 西川口五丁目教室
分離は子供だけではなく、保護者も決心が必要なこと。
でも、成長と自立のための大事な大事な一歩でもあります。
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母子分離が難しい 2才 男の子
母子分離が難しく、お母さんが離れると泣き続けるため、保育園に預けたり、そこから集団生活へ移行していくことが難しい、というご相談でした。
言葉の成長もまだゆっくりだったため、先生と言葉でのやり取りして、落ち着いていくということもまだ少し難しそうでした。
・教室で先生と遊びをしながら過ごすこと。
・遊びをする中で要求を先生に伝えられるようになること。
・着席して過ごす時間を作ること。
まずは、この3つを初期の目標としました。
大人が子供を知り、子供が大人のことを知ることから。
受け入れの日、私は初めにその子が、どのような遊びが好きかを知る必要がありました。
教室に来てすぐにお母さんが離れると、やはり泣いてしまいましたが、しばらくすると少し落ち着いておもちゃを触る様子がありました。しかし、まだ遊びの時間が短く、時折そわそわします。
しかし、その中でも物を触って操作したり、周りを見渡す。ちょっと面白そうだな、という感じで触ってみることもありました。
また型はめパズルなど、机上で遊べそうなものにも興味があることが見ている中でわかりました。
大人のレールに乗せるのではなく、その子が見つめる方向へレールを敷いてあげること。
・物に注目して観察できる。
・関心の幅はまだ広いとは言えなくても、いくつもの選択肢がある。
・短時間だけれど、集中できる。
という様子が見られましたので、彼が何回か触れた型はめパズル、動きを楽しむおもちゃ、それとだるまさんの絵本を手元に集めて、一緒に遊ぶことにしました。
子供に渡すと、彼は遊び始めます。
私は遊びに加わろうとしますが、あまり時間が経たないうちにお子様はまた泣き出しそうになってしまいます。おっと…どうしよう。
泣いている間は少し落ち着くのを待ちます。
落ち着いてきたタイミングで絵本を読むことにしました。
絵本を読み始めると、そのまま絵本に見入っています。「おしまい」と一度終わりになりますが、「もう一回読もうか?」と聞くと、その場に座っていましたので、もう一度読みました。
だんだん落ち着いている時間の方が長くなっていきます。
さり気なく机を出して、絵本を机の上で読むようにし、椅子を出して座ることを促します。
自然に膝を折ってそこに座れました。すごい!
今度は絵本を読み終えたら、先程の型はめパズルを出して、一緒に遊びます。彼は先生がもっているピースを取ろうとするので、渡してあげ、少し手伝いをしながら、ピースを落としていきます。
座って、落ち着いて遊んでいるので、「座って遊べていて偉いね。」と声をかけながら別の絵本を出して、読み聞かせの時間にします。絵本が好きなお子さんだということがわかっています。
そのうち、ふっと立ち上がったため、ここでは制止はしませんでした。再び床で遊び始めましたので、今度動きのあるおもちゃを使って、遊び方をみせ、渡してあげます。自分なりのやり方で真似をして遊び始めました。
先程は床に座って遊んでいるときも泣き出しそうなときがありましたが、今度は泣かないで遊んでいます。
少し室内を歩き回りながら別の玩具を眺め始めました。
私はついていって、一つずつ遊び方を見せていきます。結局また元の場所に戻って型はめパズルなどを始めます。
気づけば、もうすぐお迎えの時間です。お母さんが来ました。お母さんのところに行き、安心している間に送り出しかな…と思いましたが、お話がちょっと長引きます。
「帰りたい!」と泣くかなと思ったのですが、少しおもちゃの方に行ってみたかと思えば、私の方に来て、行ったり来たりしています。一緒に遊んでくれる先生だと、認めてくれたように思いました。
時折私と目を合わせたり、近くに座ったり、さっき遊んでいたものを手に取って一人で遊んでいました。そのうちお話も終わり、さようならをしてその回を終えました。
一度経験したことは記憶になり、学びになっていきます。
その後、その子は泣かないで過ごせるようになっていきました。
それからおよそ半年が経ちましたが、先生と一緒にリズムウォークを歩き、お友達と一緒に始まりの会に座って参加しています。
お母さんも安心して預けることができるようになりました。
実は通い初めの時は心配だったので、来てからお迎えまで、45分くらいでした。
しかし、あの後は2時間きっかり過ごせる様になりました。
お子様は少しずつ教室やご家庭の中で成長していきますが、その背景には経験や学びという目に見えない、お子様自身の中にあるものが増えているんだ、と日々感じます。
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