ぷちショップ こばやし
「お酒の保存」を分かりやすく解説!
みなさまこんにちは!
ぷちショップこばやしです。
「このお酒、賞味期限ってあるんですか?」
店頭でよくいただくご質問のひとつです。
ビールには「賞味期限」の表示があるのに、ウイスキーやワインには書いていない。
ラベルを見比べてみて、不思議に感じられた方もいらっしゃると思います。
お酒は「そう簡単には腐りにくい」一方で、時間経過とともに少しずつ香りや味わいが変化していく飲み物です。
このお酒と賞味期限・保存方法の関係性について、酒屋の目線から2回に分けてお話していきたいと思います。
前編では、アルコール度数と保存性の関係、そしてその中でもワインがなぜデリケートなのかについてです。
「腐る」と「味が落ちる」は別の現象です
まず整理しておきたいのは、「腐る」と「味が落ちる」は少し違うという点です。
食品が腐るときには、細菌やカビといった“微生物”が増えて、人の体に良くない成分を作り出してしまうことがあります。
一方で、お酒の場合はアルコールそのものに保存料のような働きがあり、多くの微生物が増えにくい環境になっています。そのおかげで、一般の食品と比べると、お酒はとても傷みにくい飲み物です。
ただし、「腐りにくい=いつまでも同じ味」ではありません。
光や温度、空気との触れ合いなどの影響で、少しずつ香りが飛んだり、味わいが丸くなったりと、“おいしさの変化”はどうしても起きてきます。
アルコール度数が高いほど長持ちしやすい理由
ここで、アルコール度数の話に少しだけ踏み込んでみます。
ざっくりお伝えすると、
「アルコール度数が高いお酒ほど、微生物が生きていきにくい」
と考えていただいて、大きなズレはありません。
ビールやチューハイは数%台、ワインや日本酒は10〜15%前後、ウイスキーやブランデーなどの蒸留酒は40%前後が目安です。
度数が上がるほど、多くの菌やカビにとっては“住みづらい世界”になっていきます。
そのため、ビールや日本酒など度数の低いお酒は比較的デリケートで、ウイスキーのような度数の高い蒸留酒は保存面で安定しやすい、という大まかな傾向が出てきます。
ただし、ここで一つ注意したいのは、
「度数さえ高ければ、どんな保存でも大丈夫」というわけではない
という点です。
高温の場所や強い光が当たる棚の上に長時間置いておくと、度数の高いお酒でも香り成分が飛んだり、ボトルの中で少しずつ味のニュアンスが変わってしまいます。
お酒の“腐りにくさ”を支えているのがアルコール度数、一方で“おいしさを守る”ためには、温度や光、空気との触れ合い方も一緒に考えてあげる必要がある、というイメージで捉えていただければと思います。
ワインは「お酒の中では、生鮮食品寄り」
保管の知識がおいしさに直結しやすいお酒の1つに、ワインがあります。
ワインのアルコール度数は、およそ10〜15%台。ビールよりは強いので賞味期限こそありませんが、ウイスキーや焼酎ほど“強いお酒”ではありません。
アルコールの力だけでは守り切れない部分があるので、温度や光、振動などの影響を受けやすく、
お酒の中では「生鮮食品寄り」
と考えていただくとイメージしやすいかもしれません。
とくに香りの良いワインほど変化もしやすく、保管方法によっては「開けたてがいちばんおいしかったな」と感じられることも少なくないです。
スティルワインと、コルク/スクリューキャップ
炭酸の入っていない、いわゆる“普通のワイン”は、専門的にはスティルワインと呼ばれます。
スティルワインの保管の大前提として共通して言えるのは、
直射日光を避けること
と、
できるだけ温度変化の少ない場所に置くこと
です。
そのうえで、栓の種類によって、少し気をつけるポイントが変わってきます。
●コルク栓のワイン
コルクは木の栓で、わずかに空気を通す性質があります。
そのおかげで、ゆっくりと変化(熟成)させたいスタイルのワインには向いていますが、コルクが乾いて縮んでしまうと、逆に空気が入りすぎてしまうこともあります。
そのため、ボトルを横に寝かせてコルクとワインを触れさせておくこと、高温・乾燥しやすい場所を避けることが大事です。
ご家庭であれば、直射日光が当たらない棚の奥や床下収納の中など、「暗くて温度変化の少ない場所」が現実的な選択肢になるかと思います。
夏場はこうした場所も熱くなりがちですので、できるだけ風味を損なわずに保存したい場合はお早めにお飲みいただくか、短期間であれば冷蔵庫の野菜室も検討してくださいね。
●スクリューキャップのワイン
一方、スクリューキャップは金属のキャップで、基本的には空気をほとんど通さないつくりになっています。
フレッシュさを大事にしたい“早飲み向き”のワインに多いです。
こちらは立てたまま保存で問題ありません。
「コルクのワインみたいに、無理に横向きにしなくて大丈夫ですよ」とお伝えすると、ホッとされるお客様も多いです。
ふだん飲みのワインについては、コルク栓・スクリューキャップにかかわらず、暑い場所を避けることと、あまり長く置きっぱなしにしないことを意識していただければ、大きく風味を阻害することはないですよ。
スパークリングワイン(泡)ならではの注意点
スパークリングワインもスティルワイン同様、暑さと光に弱く、できれば冷暗所〜冷蔵寄りでの保管が安心です。
スパークリングワインは冷やして飲むことがほとんどだと思いますので、短期保存(2週間程度)であれば冷蔵庫での保管がおすすめです。
冷蔵庫の空きがない場合はスティルワイン同様、夏以外であれば直射日光の当たらなず温度変化の少ない棚の奥や床下収納の中で保管してください。
冷やし方ですが、冷蔵庫の棚に入れて数時間置いておくか、すぐに冷やしたい場合は氷と水を1:1にした容器に入れて冷やすのがおすすめです。
NG行為として、冷蔵庫のドアポケットにいれて冷やすのは開け閉めの際に温度変化や振動が起きてしまいます。棚で冷やすようにしましょう。
また、冷凍庫に入れる場合は急激な温度変化で風味を損なってしまうこと、瓶の破裂が起こる可能性があること、などリスクがありますので基本的には避けてください。
どうしても冷凍庫を使って急速に冷やしたい場合は、10分程度に抑えるよう時間管理に気を付けてくださいね。
また、一度開けたあとはどうしてもガスが抜けていきますので、なるべく早め(できればその日〜翌日くらいまで)に飲み切るイメージでいていただくと良いと思います。
お酒の保管については当店にご相談ください
前編では、お酒全体としてはアルコールのおかげで「腐りにくい」飲み物であること、その中でもワインは香りや味が変化しやすい“生鮮食品寄り”の存在であること、そしてワインごとの特徴と違いについてのことを中心にお話ししました。
後編では、ウイスキーなどの“強いお酒”のアルコール度数と保存性、日本酒やビール、リキュールについて、ご家庭でのざっくりした保存の考え方についてご紹介していく予定です。
様々な種類のお酒を取り揃えておりますので、お酒の相談も含め、ぜひご来店くださいませ。
みなさまのご来店お待ちしております。
【ぷちショップ こばやし】
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| 名称 | ぷちショップ こばやし |
|---|---|
| フリガナ | プチショップ コバヤシ |
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