皆さんおはようございます。
そろそろ運動会の季節になって来ましたね。
入場行進時に緊張しすぎて、手と足が一緒になっていた同級生を思い出します(笑)
しかし、昔は「変な動きぃ~」と思っていたのですが、実はこの動きはとても良い動きだったのです…。
この動きは一般的に
「ナンバの動き」と言われ、力も出るし、効率の良い動きと言われています。
※なんばの歩き方は、ただ同じ方の手足を動かすだけではないので少々難しですが…。
お相撲さんの動きや太極拳、古武術(お侍さんの刀を抜く姿や飛脚など)がこの動きです。
この
「ナンバの動き」は認知動作型の動きです。
認知動作型トレーニング理論(Cognitive-Behavioral Training Theory、またはCBT)は、認知と動作の関係性を重視したトレーニング手法で、特にスポーツやリハビリテーション、教育などの分野で用いられます。
この理論は、身体的な動作とそれに関連する認知プロセス(思考、判断、記憶など)の相互作用に焦点を当て、適切な動作パターンを学習・習得するためのトレーニング方法なのです。
≪認知動作型トレーニング理論≫
①認知と動作の連携
人間の運動や身体的な動作は、単に筋力や身体能力だけでなく、脳の認知機能(判断、注意、計画など)が大
きく関与しています。
動作を効果的に改善・向上させるために、認知プロセスをトレーニングに取り入れることが重要です。
②動作パターンの形成
トレーニングを通じて、正しい動作パターンを習得し、それを繰り返し行うことで、動作が無意識的に行える
ようになります。
これにより、スポーツパフォーマンスや日常生活での動作が向上し、エラーや怪我のリスクが減少します。
③フィードバックの利用
認知動作型トレーニングでは、自己フィードバックや他者からのフィードバックを活用し、トレーニング中に
自身の動作や認知パターンを修正します。
この過程で、問題点を認識し、修正するための意識的な取り組みが促進されます。
④身体イメージと自己効力感
認知動作型トレーニングは、身体イメージ(自分の体がどのように動いているかを感じ取る能力)を向上さ
せ、また自己効力感(自分の能力に対する信念)を高めることができます。
これにより、動作に対する自信がつき、パフォーマンス全般が改善されます。
⑤応用例
認知動作型トレーニング理論は、以下の分野で応用されています。
スポーツトレーニング:技術や戦術の習得を支援し、パフォーマンス向上を図ります。
リハビリテーション:運動障害や怪我からの回復において、正しい動作パターンの再学習を促進します。
教育:特に発達障害や学習障害のある子どもたちに対して、認知と動作の統合を通じたトレーニングが行わ
れます。
トレーニングは科学的に解明されてきたり、日々進化しております。
ただ単に筋肉を付けたり、脂肪を燃焼させたりするのではなく、効率よく動き(トレーニング)、筋肉を付けながら…、脂肪を燃焼させながら…、痛みがなく、動きやすい身体づくり、脳の活性化を図る事が可能です。
認知動作型トレーニング理論は、動作と認知の関連性に基づいた体系的なアプローチを通じて、個々の能力向上や日常生活の質を高めることを目的としています。
10月からは新しい「ソーラーポール」というバーを使用した体操(なんばの動き)を取り入れた認知動作型のトレーニングも入れて行きます。
もちろん、それだけに特化したトレーニングも可能ですので、ご希望の方はトレーナーまでお声がけくださいね。