皆さんおはようございます。
数年前ですが、当店でトレーニングを行っている50歳以上の方に「更年期障害」についてお話を聞いた事があります。
すると、ほとんどの方(90%以上)が「周りと比べてもとても軽い…」「軽いホットフラッシュがある位であまり気にならない…」というお声を頂きました。
これは運動習慣のお陰だと思います。
更年期障害と運動の関係については、多くの研究が行われており、運動が更年期の症状軽減に役立つというデータもでております。
更年期障害には、「ホットフラッシュ」「寝汗」「不安感」「気分の落ち込み」「体重増加」「骨密度の低下」など様々な症状がありますが、これらに対する運動の効果は次のような形で現れるそうです。
1. ホルモンバランスの調整
更年期に入ると女性ホルモンの「エストロゲン」と言う物質の分泌が減少しますが、適度な運動は体内のホ
ルモンバランスを整える助けとなり、更年期症状を軽減する効果が期待できるそうです。
2. ストレス軽減と精神的な健康
運動はエンドルフィン(幸福感を引き起こすホルモン)の分泌を促進し、ストレスや不安、抑うつ感を軽減
する効果があります。
特に有酸素運動やヨガ、ピラティスなどの軽度から中程度の運動は、精神的な健康を向上させるとされてい
ます。
3. 体重管理と代謝の改善
更年期には体重が増加しやすくなる傾向がありますが、定期的な運動は代謝を促進し、体脂肪の増加を防ぐ
効果があります。
又、筋力トレーニングは筋肉量を維持し、基礎代謝を高めることができるため、体重管理にとても有効
です。
4. 骨密度の向上と骨粗しょう症予防
更年期以降、骨密度が低下しやすくなり、骨粗しょう症のリスクが高まりますが、筋力トレーニングやウォ
ーキング、ジョギングなどの負荷がかかる運動は、骨密度を維持し、骨の健康を保つのに役立ちます。
5. 睡眠の質の改善
定期的な運動は、睡眠の質を向上させる効果があります。特に、昼間に運動を行うことで、夜間の睡眠が深
くなり、寝つきが良くなるといったメリットがあります。
6. 心血管健康の維持
運動は血圧の正常化やコレステロール値の改善、血糖値のコントロールに寄与し、心血管疾患のリスクを軽
減する効果があります。
更年期の女性にとって、心血管の健康維持は非常に重要です。
では、どのような運動が効果的なのでしょうか?
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有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳‥)
心肺機能を向上させ、全身の血液循環を促進します。
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筋力トレーニング(ウェイトトレーニング、レジスタンストレーニング‥)
筋力を維持し、骨密度を向上させる効果があります。
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柔軟性とバランスの運動(ヨガ、ピラティス、太極拳‥)
ストレス軽減や柔軟性、バランス感覚を養うのに効果的です。
適度な運動は、更年期障害の症状を和らげる為に、積極的に取り入れるべき生活習慣の一つではないでしょうか?
個々の体調や症状に合わせて、無理のない範囲で定期的に楽しく行いましょう。
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